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介護と医療に関わるすべての人にむけた歯医者のブログ

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「自分が食べられなくなる」なんて想像がつきますか?「噛む」「味わう」「食べる」「飲み込む」は当たり前でない人生100年時代がやってくる

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最近は人生100年時代と言われていますが

100歳まで健康!という人はほとんどいません


平均すると最後の10年を不健康で過ごすことになります


健康でいる期間を長くするためには

つい不摂生になりがちな食事や運動、睡眠の習慣を見直すこと


つまり予防が大切です


けれど予防ってなかなか難しいですよね


将来もしかしたら「口から食べられなくなる」なんて想像がつきますか?


口から食べるって当たり前・・・?


突然ですがみなさん

・噛んで食べていますか?

・味わえていますか?

・飲み込めていますか?




これから日本は高齢化社会をむかえます


身内の介護の経験のある方はご存知のように

今は元気でも身体の機能はどんどん衰えてきます


足の筋肉が弱れば歩けなくなりますし
脳が衰えると物忘れが進みます


同じように口の機能も低下してくると噛みきれない、飲み込めないといった症状があらわれます


これらは歯周病飲み込み機能の衰え(嚥下障害とよばれます)が原因です



私は長年、高齢者や障害をもっている患者さんの歯の治療をしてきました

患者さんたちの多くは「口から食べる」ということが当たり前ではありません



これらの病気は完治が難しく、「予防」が重要になってきます





身体や脳の機能が低下して口から栄養をとれない人は

鼻から管を入れたり、胃に直接薬を流して栄養を補給します

(経管栄養、胃ろうと呼ばれます)



口から食べられないということは想像以上に辛いことです


私の患者さんの中にも

飲み込みの検査につかうゼリーを一口食べただけで涙を流すお婆ちゃんがいます


味つきのジェルを口唇に塗るだけでひっきりなしに舌を動かす寝たきりのおじいさんちゃんもいます


それほど口から食べるということは
素晴らしいことなのです

噛んで食べるって素晴らしい

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食べ物を口に入れて、噛む

味を感じて、飲み込む

日常気にもとめずおこなっていることが急に出来なくなったことを想像してみてください

口から食べたい

そう叫びたくなると思いませんか?

①楽しみ、喜びを感じる

食べることは生きることそのものです


油のしたたる鉄板のお肉

大好きなまぐろの中トロ

お気に入りのマスカット

ご褒美に食べる羊羮



自分なりの美味しい食べ方があると思います

それは値段の高い安いではなく、こだわりです


これを管(チューブやカテーテル)を使って直接胃に送られたらどうですか・・

口から食べることでこそ「食べる喜び」を感じることができます


②感覚を刺激する

視覚、触覚、嗅覚、聴覚、味覚を五感と呼びます

口から食べることは五感すべてを刺激します


(美味しそうなお寿司を)見て→視覚

(箸を使って)つかんで→触覚

(お米とネタの)匂いをかいで→嗅覚

(噛んでいる)音を聞いて→聴覚

(舌の上で)味わう→味覚


刺激することで意識の覚醒をうながします


③脳と筋肉が活発になる


五感を刺激することで脳も活動を始めます


口や喉の筋肉が動かなければ噛んだり飲んだりすることはできません

そのためさらに噛む、飲むの刺激は脳を通じて筋肉に伝わり運動を開始します


④唾がでる

五感が刺激され脳や筋肉が動きだすと口のなかでは唾がでます


唾は汚れを洗いおとすだけでなく

消化を助けたり、バイ菌の感染を防止する効果があります


口から食べることで唾(専門的には唾液)が分泌されます


⑤内臓が活動する

食べることの刺激は胃や腸にも広がります


胃や腸だけでなく肝臓や膵臓まで活動を開始して消化の準備が起こります



このように口から食べるということは全身につながり、身体の健康を保つことにつながります

口から食べると危険。高リスクな場合

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その反面、口から食べることで危険も伴います

代表的なものは誤嚥性肺炎と窒息です

誤嚥性肺炎

食べ物や唾が気管(肺につながる道)に入り肺炎を引き起こします
重篤な場合は死に至ります


死因の第3位(最近は4位に後退)です

窒息

反射が弱いと窒息の危険があります

ムセや咳込みはサインの1つです




このような場合は経口摂取ができない、正確にはおすすめしないという状況になります

特に認知症やパーキンソン病、脊髄小脳変性症の脳神経の疾患が重なる場合も多く

いくら口から食べることが素敵なことでも、その行為そのものが高リスクになります


食べるための訓練をおこない回復を目指しますが

個人によって成果は異なるのが現状です


実際に医療の現場では口から食べさせたい家族側とリスクを説明する医療側で見解が一致しない場合が増えてきています

ずっと口から食べるために

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ではどうしたらいいのでしょうか

それは予防するしかありません



身もふたもない話で

しかも予防も100%ではありません


それでも可能性を高めることは確かなのです




定期検診する

歯科検診は4ヶ月~半年に1度は歯医者でうけましょう

そして歯を残すためによく歯磨きしましょう



適切な歯磨きで虫歯と歯周病を予防することができるので

歯科医院で指導してもらいましょう



病院で定期検診も年に一度はうけるようにしましょう

特に自営業やフリーランスの人は健康診断を受けない場合も多いので気をつけましょう


なにより早期に発見すればするほど治療成果は期待できますよ

自分の体を遺伝子レベルで知ろう!病院嫌いの人にも遺伝子検査はオススメ!


それでも病院はちょっと・・

という人は自宅で簡単にできる遺伝子検査が便利です

いまは「自分の体を遺伝子レベルで知る」ことができます


(私は髪質がテンパなことや瞳の色まで当てられてなんだか恥ずかしかったです・・)

唾を送り返すだけでなりやすい病気を教えてくれるので、病院嫌いの人にもオススメです


自分が受けてみてとても参考になったので

先日は両親の結婚記念日にプレゼントしました


オススメはDNAライフサイエンスの【MYCODE】
です






利点

・唾を吐き出すだけなので痛みがない

・かかりやすい病気を予想してくれる

・生活の改善点やリスクの改善法がわかる

・健康診断のときに「ここは重点的に診てください」と伝えることができる

・一生かけてデータが更新されていくので予防や対策に役立つ


欠点

・フルオプションで33800円(税抜)



費用はちょっと高めに感じますよね


ただちょっとでけ将来に目をむけてみると

病気になって入院や通院したとき

「治療費」や「交通費」さらに「通院時間」がかかります




少しでもこれらを予防できる可能性があるのなら

健康的な意味ではもちろん、経済的にも時間的にもお得だと思いませんか?

親しい人へのプレゼントにぜひ!


・・と判断して思い切って両親にプレゼントしました

今となっては「やってよかった!」としか思えません



予防を怠ってもっと大きなコストや時間がかかるくらいなら今すぐにでも試してみましょう!





まとめ タイムイズマネー

・今のうちに美味しいもの食べましょう

・親がご健在の方は親孝行しておきましょう


時間は有限です

親しい人と素敵な瞬間をいっぱい過ごしてください


口から食べることは身体の健康そのものです

末長く口から食べ、「楽しみ」を感じられるよう
今できることをやってみてくださいネ!



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