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ブランクがあって不安。そんな歯科衛生士さんには”訪問歯科”がおすすめ【具体的な理由つき】

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ブランクがあって不安な歯科衛生士の方へ。



・衛生士の資格を使って働きたい


・ブランクがあって不安


・急にバリバリ働けるかわからない...いろいろ忘れてそう


この記事ではこういった内容で書いています。


本記事の内容

この記事を書いているボクは歯科医師です。


歯科医師になってから10年以上ほぼ毎日、介護施設や精神病院、急性期病院、個人宅を訪問しつつ、大学で”高齢者の歯科治療”を教えています。


これまで50以上の医療機関と関わってきて、衛生士さんともおそらく100人以上と一緒にお仕事しました。そこで、いろいろな働き方を間近でみることができました。


Twitter で情報発信しています。記事の信頼性担保につながれば嬉しいです。

『歯医者になって3年目(大学病院所属)のとき、病気を複数抱える患者さんの抜歯を担当することに。かなり緊張感のある症例で、吐くほど悩んでいたら「キミが動脈切っても、私がなんとかする。好きにやれ。」と声をかけてくれた先輩がまぶしすぎて、自分もこうなりたいと思ったし、動脈も切らずにすんだ』



ブランクあって不安な衛生士さん。「訪問歯科」は有力な選択肢

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ブランクから復帰した衛生士さんは星の数ほどいる


ブランクがあって復帰した衛生士さんは、星の数ほどいます。


歯科衛生士は、圧倒的に女性率の高い職業です。そのため、ブランクはつきものです。


結婚や出産という人生のイベントで、一度仕事場を離れる人は多くます。


体調不良で距離をおく衛生士さんもいます。


子供が大きくなって仕事に復帰する衛生士さん。他のパートをしてみたけれど、やっぱり歯科の仕事がしたいと思う衛生士さんもいます。


「ブランクOK」 で募集している歯科医院もかなりがあって、求人サイトにも「ブランクOK」「育児支援」 といった選択肢があったりします。


ブランクがあることは不安かもしれませんが、ブランクがあって当たり前という病院も、かなり増えてきているので安心してください。


>>参考:【ブランク明け】40代歯科衛生士さんに復職をオススメする5つの理由


訪問歯科とは


訪問歯科とは、病気や高齢で通院困難な人のために、 自宅へ行って歯の治療をおこなう医療サービスです。


>>参考:【訪問歯科とは..?】訪問歯科診療とは何者なのかを解説します【聞き慣れない】


虫歯や歯周病、入れ歯の治療をおこないます。


ここで特に大切なことは、どの治療をおこなうときも、衛生士さんがおこなう”口腔ケア”が必須だということです。


口の中を清潔にし、 機能を訓練することで、治療を進みやすくするだけでなく、患者さんの生活の質を上げることにまで、ダイレクトに関わることができます。

参考>>:【効果と目的】「口腔ケアとは?」口腔ケアが必要な理由をピンポイントで書いてみた【歯科医師監修】


仕事とプライベートが両立できる


訪問歯科のお仕事は時間の調整がしやすいことが特徴です。


一般診療と比べると、訪問歯科診療の勤務時間は短く、患者さんの晩ご飯を考えると大体17時くらいには終わることも多いです。


患者さんの都合のよい時間に合わせて診療をするので早いと15時ぐらいに終わるときも。


「午前中で終わりたい」「土日を休みたい」「子供の学校が終わる頃までに帰りたい」


訪問歯科では、仕事と家庭を両立できる職場はたくさん存在します。

>>参考:訪問歯科衛生士の仕事内容をわかりやすく解説。


技術的に不安でも問題なし。外来とはベツモノ。


ブランクが長いと技術的にも不安を覚える方がいると思いますが、心配しなくて大丈夫です。


訪問歯科は外来診療とは全くの別物です。


常に口を開けてくれる患者さんだけではなく、 その日の体調によって診療できないこともあります。


持っていく機材に限りがあるため、一から覚えなおす量も外来より少ないと思います。


訪問歯科では未経験で入ってくる衛生士さんも多いです。


なにより病院側として、ブランクを考慮しているところが多いので、技術面よりも人柄や時間帯を重視されます。


将来の介護に役立つ


自分の将来にも役立ちます。


両親や祖父母、 自分にとって大切な家族がいつか、介護の必要になる状態になるかもしれないからです。


通院の難しい人と関わることができるのは訪問歯科だけです。その経験はいつか大きな助けになるはずです。


口腔ケアの仕方だけではなく、全身疾患や栄養の知識、嚥下飲み込みの訓練など、学べることは多いです。


歯科衛生士は必要とされている【具体的な理由】

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日本は超高齢化社会


衛生士さんは高齢者の医療現場で必要とされています。高齢化が進み、寿命が伸びています。


2000年で男性”77歳”、女性”84歳”だった平均寿命は2020年で男性”80歳”、女性”87歳”。女性は2050年で90歳を越えると予測されています。


平均寿命ではなく、健康寿命にも注目してみると、興味深いデータがあります。(健康寿命とは心身ともに自立し健康的に生活できる期間です)


平均寿命と健康寿命の差は”10年”。つまり「健康でない期間」が10年間も存在することになります。


そのため、訪問歯科の需要はこれから増えてきます。


こころ優しい人、謙虚な人こそ輝く


心の優しい衛生士さん、謙虚な衛生士さんは求められています。


訪問歯科では身体が弱っていたり、不自由な患者さんが対象です。そのため患者さんに”寄り添う心”が重要です。


患者さんを治すだけではなく、癒すことができたら素敵だと思いませんか?


「かむ」だけでなく「飲み込む」の重要性


少しだけ専門的になりますが、飲み込み(嚥下=えんげ)はこれから需要が増えてくる分野です。


食べることに関していうと「かむ」だけではなく「飲み込む」ことも大切ですよね。


身体の機能が低下してくると、飲み込みの力も弱くなってきます。そのため飲み込み機能を維持、改善するための診療も増えてきます。


鼻からカメラを入れて、喉を直接見る(嚥下内視鏡検査)をおこなう歯科医院も増えてきています。このよううな知識を得ることができれば、さらに需要は高まるはずです。


まとめ:訪問歯科はやりがいのある、魅力的な仕事。


今回の記事をまとめます。



・ブランクから復帰した衛生士さんは星の数ほどいる


・少し不安なら、訪問歯科はおすすめ


・仕事とプライベートの両立ができる


・介護の専門的な知識が身につく


もし少しでも訪問歯科に興味を持った歯科衛生士さんには、ぜひ一度チャレンジしてほしいです。


歯科衛生士を必要としている患者さんはたくさんいて、良い職場さえ巡り合えれば、自分の存在価値を思う存分発揮することができます。


はじめは誰でも初心者です。是非、「訪問歯科」に飛び込んでみてください。今回は以上です!


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