しろたぬweb

介護と医療に関わるすべての人にむけた歯医者のブログ

ブログは移転しました。 約3秒後に自動的に移転先へ遷移しますのでお待ちください。

自動的に切り替わらない場合は以下のURLをクリックしてください。

【歯科衛生士の退職手順】やるべき手続き完全版【チェックリスト付】

f:id:prandium:20210130144857j:plain


退職を考えている歯科衛生士さんへ



・歯科衛生士の退職に関する手続きをしりたい


・チェックリストがあったら便利なのに..


・退職後のオススメの選択肢はなんだろう


このような疑問にこたえていきます。


■本記事の内容


この記事を書いているボクは歯科医師です。友人と共同でクリニック経営するなかで、これまで50以上の医療機関と関わってきました。


衛生士さんも100人以上と一緒にお仕事してきまして、たくさんの入局と退職を身近でみてきました。


Twitterで情報発信しています。記事の信頼性担保につながれば、嬉しいです。

『仕事で疲れ果ててしまっている人。壊れてしまう前に、一度休憩してくださいね。基準は"夢に出る"がおすすめ。
人生は100年らしいので、数年休むくらい心と身体にとってはプラスでしかないはず。世の中は"モーレツに働くことを肯定する"コミュニティばかりではありません。思っているより世界は広い』




歯科衛生士の退職手順【手続きチェックリスト】

f:id:prandium:20200702223514j:plain


結論からいうと以下の通りです。


✔︎ 退職の手順【チェックリスト】


□:雇用契約確認、就業規則を確認


□:退職の意思を伝える


✔︎ 退職日までのにやること【チェックリスト】


□:仕事の引継ぎ


□:転職活動


□:有給と退職金の申請


□:クレジットカードの作成


□:定期券の払い出し

 

✔︎ 退職日、当日にやること【チェックリスト】


□:あいさつ


□:健康保険証の返却


□:身分証明書の返却


□:定期券の残高返却


□:源泉徴収票のうけとり


□:年金手帳のうけとり(会社保管の場合)


□:住民税支払い方法の確認


✔︎ 退職後の手続き【チェックリスト】


□:離職票のうけとり


□:雇用保険被保険者証のうけとり


□:健康保険資格喪失証明書のうけとり


□:失業保険(失業手当)の申請


□:健康保険の切り替え


□:年金の切り替え


✔︎ 転職先でおこなう手続き【チェックリスト】


□:年金手帳の提出


□:源泉徴収票の提出


□:雇用保険被保険者証の提出


□:衛生士免許の提出


詳しくみていきましょう。


【退職までの流れ】退職を決めたらやること


退職の意思を伝える→退職、基本はたったのこれだけです。やることは単純で、退職の敷居は高くありません。


退職に関わる作業が煩わしいだけなんですよね。チェックリストで網羅しつつ、終わらせてしまいましょう。



✔︎ 退職を決めたらやること【チェックリスト】


□:雇用契約確認、就業規則を確認


□:退職の意思を伝える


退職をきめたらやることは以上の2つです。当たり前ですが、意思を伝えなければ退職できません。


退職の手順①:雇用契約確認、就業規則の確認


退職を決めたらまず雇用契約や就業規則を確認しましょう。


そこに退職の規定が書いてあります。何ヶ月前とか何週間前までに退職の意思を伝える、みたいな感じです。


それを踏まえて退職日を決めましょう。


病院によっては雇用契約や就業規則はないこともあるので、その場合でも退職日を決めてしまって大丈夫です。


ちなみにどんなに雇用契約書に何週間前と書いてあっても、民法上は2週間前でOKです。


>>参考: 【辞めさせてくれない...】歯科衛生士が引き止めを振り切る2つの方法


退職の手順②:退職の意思を伝える


院長に退職の意思を伝えましょう。


一般企業であれば、退職届を書くことになりますが、退職届円満代謝の場合はいらないことも多いです。口頭でも成立します。
>>参考:歯科衛生士の退職届の書き方【テンプレつき。書かなくてもよい場合も解説】

次に退職日までにやること、を紹介します。


f:id:prandium:20200702223646j:plain


✔︎ 退職日までにやること【チェックリスト】


□:仕事の引継ぎ


□:転職活動


□:有給と退職金の申請


□:クレジットカードの作成


□:定期券の払い出し


退職までにやることは仕事関係だけでなく、プライベートでもあります。


退職日までにやること①:引き継ぎ


業務の引継ぎは出来る範囲でやっておきましょう。


患者さんのこと道具や機材のことなど、仕事がスムーズに進むように伝えておくことは大切です。


後任がいないことも多いので、その時は同僚にお伝えするようにしましょう。


退職日までにやること②:転職活動


退職のあと、他で働く場合は転職活動も同時にしておくとよいです。


しばらく同じ病院で働いていると給料などの相場観がずれてしまっていることがあります。


退職して働く予定のない人でも一度確認してみるといいと思います。自分の価値を見直す良いきっかけになります。
>>参考:歯科衛生士向け求人サイトの選び方+おすすめ3選【失敗したくない】



退職日までにやること③:有給と退職金の申請


正社員で働いてる場合は有給の申請をすることができます。これは労働者の権利で正当な要求です。


歯科医院は少人数のスタッフで働いていることが多く、有給を取得するということがなかなか難しいので、最後にしっかりと申請しましょう。


退職金に関しては、就業規則に記載されていなければ、病院側に支払う義務はありません。


一度就業規則で確認しましょう。就業規則自体がない場合は払われません。


退職日までにやること④:クレジットカード作成


クレジットカードを持っていなければ、作成しておくことをオススメします。


クレジットカードは正社員でなくなってしまうと、審査がとても通りにくくなります。


そのためクレジットカードを持っていない人は今のうちに作っておきましょう。


退職日までにやること⑤:定期券の払い出し


定期券の払い出しも考えておきましょう。


基本的には就業規則で規定されている場合には変換する必要があります。


逆に就業規則などにおいて交通費の返還について何も定められていなかったり、就業規則自体がない場合は必ずしも「定期券の払い戻し金額以上に返還する必要がある」とは言い切れません。



以上が退職日までにやっておくことです。続いて、退職日当日にやることを紹介していきます。


【歯科衛生士の退職手順】退職日の当日にやること

f:id:prandium:20200702223839j:plain


✔︎ 退職日、当日にやること【チェックリスト】


□:あいさつ


□:健康保険証の返却


□:身分証明書の返却


□:定期券の残高返却


□:源泉徴収票のうけとり


□:年金手帳のうけとり(病院保管の場合)


□:住民税支払い方法の確認


退職当日はいろいろ忙しいこともあるので、チェックリストを手元に置いておくことをオススメします。


退職日、当日にやること①:あいさつ


仲の良い同僚やお世話になった人に挨拶をしましょう。


たとえ円満退社ではなくても、最後に挨拶しておくことで後腐れなく別れできます。これで終わりです。笑顔で挨拶しましょう。


退職日、当日にやること②:健康保険証、身分証明書、定期券残高の返却


健康保険証、身分証明書、定期券を返却します。


これをやっておかないと、後で自分も困ることになるのできっちり返却しましょう。


退職日の当日にきっちりやることで、後から連絡がくる手間を省くこともできます。


退職日、当日にやること③:源泉徴収票の受領、年金手帳の受領(会社保管の場合)、住民税支払い方法の確認


源泉徴収票の重量を年金手帳重量をうけとり、住民税支払い方法は確認しておきましょう。


これは当日でも大丈夫ですが、経理がわかる人に事前にお願いしておくとスムーズです。


離職票、雇用保険被保険者証、健康保険資格喪失証明書は後日送付してもらうよう伝えておきましょう。


【歯科衛生士の退職手順】退職後の手続き

f:id:prandium:20200702224159j:plain


✔︎ 退職後の手続き【チェックリスト】


□:離職票のうけとり


□:雇用保険被保険者証のうけとり


□:健康保険資格喪失証明書のうけとり


□:失業保険(失業手当)の申請


□:健康保険の切り替え


□:年金の切り替え


退職後の手続きもいくつかやることがあります。事務的なことがほとんどです。


退職後の手続き①:離職票、雇用保険被保険者証、健康保険資格喪失証明書のうけとり


病院から離職票、雇用保険被保険者証、健康保険資格喪失証明書が郵送されてきます。送付されれてきたら大切に保管しましょう。


これらは、失業保険の受け取りや、次の転職に必要なものです。


10日以内に送られてくるので、届かない場合は病院に連絡することになりますので、退職当日にしっかり伝えておきましょう。


ここらへんがルーズな病院も存在します。退職しなければわからないところです。特に円満退職ではない場合、困ってしまいます。


このようなやりとりが面倒な人は、退職代行を利用して退職するのも1つの手段です。
>>参考:退職を考えている歯科衛生士に「退職代行サービス」をおすすめする4つの理由【うつ病回避】


退職後の手続き②:失業保険(失業手当)の申請


失業保険の申請をおこないます。


申請の条件は「失業状態であること」「退職日以前の2年間に雇用保険加入期間が通算12ヶ月以上あること」「ハローワークに求職の申し込みをしていること」この3つです。


✔︎ 失業保険申請のために必要な書類

□:離職票
□:雇用保険被保険者証
□:身分証明書(運転免許、マイナンバー)
□:印鑑
□:証明写真2枚3ヶ月以内(縦3cm×横2.4cm程度)
□:本人名義の銀行・郵便局の通帳


失業保険の額を調べたい人はこちらのサイトを参考にしてください。【失業等給付(基本手当)の追加給付簡易計算


退職後の手続き③:健康保険の切り替え


このまま転職する場合は引継ぎできるので、新しい職場に退職時にもらった健康保険資格喪失証明書を提出すれば完了です。


後日、保険証が送付されてきます。


一般的に退職すると国民健康保険に加入することになりますが、健康保険の任意継続も可能です。(今までは病院が約半額負担してくれていたので保険料が上がります。)


何の手続きもしないと、自動的に国民健康保険に切り替わります。


退職後の手続き④:年金の切り替え


このまま転職する場合は引継ぎすることができます。年金手帳を見せるだけです。


離職してフリーの期間がある場合は国民年金に切り替わります。


年金には任意継続は無いので、何の手続きもおこなわなければ、自動的に国民年金に切り替わります。


【歯科衛生士の退職手順】転職先でおこなう手続き

f:id:prandium:20200616231055j:plain

✔︎ 転職先でおこなう手続き【チェックリスト】


□:年金手帳の提出


□:源泉徴収票の提出


□:雇用保険被保険者証の提出


□:衛生士免許の提出


転職先でやることも紹介しておきます。

転職後の手続き①:雇用保険被保険者証の提出


働き始めたらすぐに、雇用保険被保険者証の提出をおこないます。健康保険の変更に必要です。


転職後の手続き②:年金手帳の提出


働き始めたらすぐに提出して、年金の変更をおこないます。離職期間がなければ引継ぎ、離職していた場合は変更になります。


転職後の手続き③:源泉徴収票の提出


同一年内に転職した場合(1月から12月)は前に職場の年末調整を提出します。年末調整までに必要なので、期限は年内です。


転職後の手続き④:衛生士免許の提出


歯科衛生士として働く場合は、免許の提出が必要です。提示だけの病院も多いです。


まとめ:退職のハードルは高くない。自分を見つめ直す良い機会。

f:id:prandium:20200702223418j:plain


紹介したチェックリストをまとめました。


✔︎ 退職の手順【チェックリスト】


□:雇用契約確認、就業規則を確認


□:退職の意思を伝える


✔︎ 退職日までのにやること【チェックリスト】


□:仕事の引継ぎ


□:転職活動


□:有給と退職金の申請


□:クレジットカードの作成


□:定期券の払い出し

 

✔︎ 退職日、当日にやること【チェックリスト】


□:あいさつ


□:健康保険証の返却


□:身分証明書の返却


□:定期券の残高返却


□:源泉徴収票のうけとり


□:年金手帳のうけとり(会社保管の場合)


□:住民税支払い方法の確認


✔︎ 退職後の手続き【チェックリスト】


□:離職票のうけとり


□:雇用保険被保険者証のうけとり


□:健康保険資格喪失証明書のうけとり


□:失業保険(失業手当)の申請


□:健康保険の切り替え


□:年金の切り替え


✔︎ 転職先でおこなう手続き【チェックリスト】


□:年金手帳の提出


□:源泉徴収票の提出


□:雇用保険被保険者証の提出


□:衛生士免許の提出


退職は仕事の引き継ぎや人間関係で、とても疲弊してしまいます。そのため事務的なことであまり悩みたくないですよね。


退職の先の選択肢は、いろいろあります。病院に転職するだけではありません。


しばらく休む、他職へ転職といった選択肢もあります。やったことのない分野を経験して、もどってくる衛生士さんもたくさんいます。


資格は強いです。いつでも復帰ますし、特に歯科衛生士はいま必要とされている仕事です。


スムーズに退職して、あたらしい一歩を踏み出してください。


今回は以上です!


✔︎【できるだけ円満に退職したい衛生士さんへ】
歯科衛生士が円満に退職する手順【即日退職する方法も紹介】


✔︎ 【年代別 歯科衛生士におすすめの転職サイト】



✔︎ 【退職代行サービスの選び方】
【歯科衛生士向け】退職代行サービスの選び方+おすすめ3選【確実に退職したい】




1