しろたぬweb

介護と医療に関わるすべての人にむけた歯医者のブログ

ブログは移転しました。 約3秒後に自動的に移転先へ遷移しますのでお待ちください。

自動的に切り替わらない場合は以下のURLをクリックしてください。

訪問歯科診療の頻度について解説します【治療の期間・回数も紹介】

f:id:prandium:20201018221510j:plain


訪問歯科診療の頻度を知りたい方へ。



・訪問歯科って、どのくらいの頻度で診療するのだろう


・実際のペースを教えてほしい


・治療期間や回数はどれくらいなのかな


本記事ではこういった疑問にこたえます。



本記事の内容


この記事を書いている私は、認知症や高齢者の方の治療を専門する歯医者です。


毎日、患者さんの自宅や老人ホームに訪問しつつ、Twitterで情報発信しています。


記事の信頼性担保につながると嬉しいです。


1分ほどで読み終わります。

『100年前に生まれた子どもが100歳まで生きる確率は1%もなかった。
いま先進国で生まれた子どもが100歳まで生きる確率はなんと50%を越える。昔の人からみれば、無限と感じるほど時間が産まれたはずなのに、日本の若者の死因1位は自殺で、7人に1人は貧困という現実。ディストピアジャパン…カオス…』


訪問歯科診療の頻度


f:id:prandium:20201018221225j:plain

週に1回が基本


訪問歯科診療は、週に1回の診察が基本です。


特に口の中に不具合があり治療を要する場合は、毎週治療することが多いです。


ペースは口の中の状況だけでなく体調や都合に応じて変化します。


治療が終わると週1〜 半年のペース


治療が終わると週に一度から半年の間で次のペースが決まります。


ペースに幅があるのは、口の中の状況に個人差があるからです。


例えば自分で磨くことが難しかったり、汚れが溜まりやすかったりするような人は、週に一度の口腔ケアをお勧めします。


これにより、肺炎のリスクを低下させることができます。


自分でしっかり磨けていたり、メンテナンスできるような方は半年に一度の診察となります。


急なときにいつでもよべる病院をさがす


急な時に対応してくれる歯科医院を見つけましょう。


歯は急に痛くなったり腫れたりするからです。


当日、遅くても明日以内の間に対応してくれる歯科医院であれば安心です。


「急な時はどのように対応しますか」に確認しておくのもオススメです。


>>参考:【見つけたい】訪問歯科の探し方【5つある / 選ぶ基準も解説します】


訪問歯科診療の治療期間・回数

f:id:prandium:20201018221936j:plain


✔︎ 【訪問歯科診療の治療期間・回数 】

治療期間 回数
歯石の除去 1日〜数ヶ月 綺麗になるまで
むし歯治療(小さめ) 1日〜数ヶ月 1回/本
むし歯治療(大きめ) 1日〜数ヶ月 1回/本
神経の治療 1日〜数ヶ月 1〜10回/本
抜歯 1日〜1ヶ月 1回/本
銀歯の作製 1週間〜1ヶ月 2〜4回/本
総入れ歯の作製 1ヶ月〜1.5ヶ月 4〜6回
部分入れ歯の作製 1ヶ月〜1.5ヶ月 4〜6回
入れ歯の修理 1日〜2週間 1〜3回
入れ歯の調整 1日〜3ヶ月 1〜10回
嚥下検査、訓練 1日〜数ヶ月 1〜10回
口腔ケア 定期的にずっと 定期的にずっと


上記の通りです。


治療期間・回数は個人差あり


頻度だけでなく、治療期間や回数にも個人差があります。


口の中の状況は一人ひとり、まったく違うものだからです。


状態が悪ければ、治療期間と回数は伸びます。


逆にメンテナンスができるようになれば回数も減っていきます。


1回の滞在時間は10分から30分ほどが目安


1回の治療時間は10分から30分ほどです。


訪問歯科診療の対象となる人では、長時間の診療が身体的な負担になる人が多いからです。


ずっと口を開けていたり、同じ姿勢を保つことは健常な人でも辛いです。


無理をしない程度に、少しずつ治療を進めていくこともあります。


入れ歯は1〜1.5ヶ月かかる


治療の中で長い時間がかかるのは入れ歯の作成です。


上の表にあるように、完成まで1〜1.5ヶ月、回数にして4〜6回ほどかかります。


事前に歯を抜くような処置が必要なときは、傷の治りを待つ時間が必要なので期間はもう少し延びます。


口腔ケアは大事


治療中、そして治療が終わった後の口腔ケアは大切です。


訪問歯科診療で一番大切と言ってもよいかもしれません。


口の中の衛生状態を保つということは命に直結するからです。


汚れがたまることで肺炎のリスクは高まります。


刺激が少ないと、口の中の筋肉や感覚も衰えていきます。


口腔ケアは口の中をきれいにするだけでなく、口の機能を維持する役目もあります。


そのため、定期的に訪問歯科診療を受けることをお勧めします。


くわえて、毎日の歯ブラシがとても大切ですので、やり方を教えてもらうということも効果的です。


まとめ:訪問歯科診療をうけることで、体調の変化にきづく

f:id:prandium:20200604002545j:plain


今回の記事をまとめます。



・訪問歯科診療は週に1回が基本


・状態が良くなると間隔があくこともある


・治療期間・回数は個人差あり


・口腔ケアが大事


訪問歯科診療をうける頻度、期間、回数は個人によって違います。


定期的に訪問歯科診療を受けることで、体調の変化の気づきにもなります。


口の中は体調が現れやすいです。


いつもと比べて舌が汚れていたり、乾燥していたりするような小さな変化に気づくことが、 全身の体調管理にもつながります。


このような意味でも、定期的に訪問歯科診療をうけることはメリットがあります。


頻度、期間、回数を確認しつつ、訪問歯科診療を有効活用してください。


今回は以上です。


>>参考:【見つけたい】訪問歯科の探し方【5つある / 選ぶ基準も解説します】

>>参考:【ほぼできる】訪問歯科の治療内容を解説します【症状もわかりやすく】

>>参考:【必見】訪問歯科診療の料金・費用をすべて紹介します【料金表つき】

>>参考:訪問歯科診療の「当日の流れ」を具体的に解説します【注意点あり】

>>参考:訪問歯科診療をうけるメリット・デメリット【わかりやすく解説します】





1