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介護と医療に関わるすべての人にむけた歯医者のブログ

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対処法:歯科衛生士がパワハラをうけたら...【ストレスフリーをめざす】

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職場でパワハラをうけている歯科衛生士さんへ。



・歯科医院で歯科衛生士として働いているが、パワハラを受けている


・効果的な対処方法ってあるのかな...


・生活もあるし、すぐには仕事を辞められない...



本記事ではこういった疑問にこたえます。


本記事の内容


この記事を書いているボクは歯科医師です。主に高齢者や障がい者の治療をしています。友人と共同でクリニック経営するなかで、これまで50以上の医療機関と関わってきました。


衛生士さんも100人以上と一緒にお仕事してきまして、たくさんの入局と退職を身近でみてきました。


普段はTwitterで情報発信しています。記事の信頼性の担保につながれば、嬉しいです。


[「孤独な老後がイヤだから結婚したい」という考えをたまに聞くけど、賛同しかねる。
介護の現場では配偶者や子供がいても『孤独』な高齢者をたくさんみる。何年も家族から連絡がない人、DVや浮気が直らず絶縁された人。孤独に強く影響するのは婚姻関係の有無ではなく、人生での振る舞いではなかろうか ]




歯科衛生士がパワハラを受けたときの対処方法とは【3つあります】

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✔︎ 歯科衛生士がパワハラを受けたときの対処方法


①:受け入れる


②:立ち向かう


③:環境を変える


結論からいうと、上記の3つです。


それぞれ深掘りしていきます。


パワハラとは


まずは要約して「パワハラとは」について説明します。


厚生労働省によると、パワハラの概念は次のすべてを満たすものと整理されています。

・優越的な関係に基づいて行われる

・業務の適正な範囲を超えて行われること

・身体的もしくは精神的な苦痛を与えること


要約すると「仕事上の立場を使って、業務上必要のないことで、心身が負担に感じる行動や言動をすること」です。


具体例を挙げてみます。

・挨拶や質問を無視する
・人前で叱責する、怒鳴る
・退職や解雇を匂わせる発言
・人格を否定するような言葉使い
・歯科衛生士としての業務をさせない
・抱え切れないほどの仕事をあてがわれる


このような状況はパワハラに該当すると考えられます。


では、パワハラへの対処方法を解説していきます。


パワハラへの対処法 ①:受け入れる


現状を「受け入れる」という方法です。自分の中で納得して、解決するというやり方です。


間違ってはいけないのは「ガマン」ではない、ということです。


ガマンすることは自分にとってのストレスにしかならず、体や心の健康を脅かすことになるからです。


ここで受け入れるというのは、「他人を変えることはできない。自分が変わればよい」という前向きなイメージです。


極力関わらない、そういう人なんだなと冷たい目で見る、仕事は仕事だと割り切る...


ですがこれは心を壊しやすい、一番難しい方法です。


このあたりは「アドラー心理学」の本がおすすめです。「ロバを水辺にはつれていくことはできても、水を飲ますことはできない」という話がでてきますので、そこを仕事に置き換えましょう。

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パワハラへの対処法 ②:立ち向かう


「立ち向かう」方法は2つあって、「改善を求める」と「訴える」です。


✔︎ 【改善を求める】

相手を屈服させるために戦うわけではなく、自分を守るために戦うというイメージです。


相手の感情的に指摘しても、納得した解決にはつながらないからです。


パワハラしてくる相手(院長やお局衛生士)がパワハラに気づいていない場合、この時点で改善されることが多いです。


逆を言うと、わざとやっている場合は解消しないことが多いので、その見極めにも使えると思います。



✔︎ 【訴える】

それでも納得いかない場合は「訴える」と言う方法があります。裁判起こす、ということです。


パワハラは不法行為に該当するので、パワハラをしてくる相手に対して慰謝料を請求することができます。


録音データ、メール、日記、などがパワハラを証明するための証拠になります。また、パワハラによって体調を崩している場合は、病院で診断書も作成してもらうのも有効です。


実際に裁判したケースでは給料4〜8ヶ月分ほどの解決金で合意した例もあります。


とはいえ、弁護士費用で赤字になったり、裁判期間は心身ともに自分自身が疲労するので、積極的にはお勧めしません。


パワハラへの対処法 ③:環境をかえる


3つめは「環境を変える」という方法です。つまり「退職して、転職する」流れです。


繰り返しになりますが「相手を変えることはできない。自分が変わる」という一番シンプルな方法です。


>>参考:限界:人間関係に疲れきった歯科衛生士が良質な職場に出会う3つの方法


とはいえ、スパッと仕事をやめられたら気持ちがいいけど、生活もあるし...という歯科衛生士さんも多いと思います。


なので有効な方法は、すぐに退職するということではなく、少しずつ準備を始めるということです。


何もしないで立ち止まりよりも、とにかく動いていくということが大切です。


相手がパワハラと認識しているかどうかは重要です。

パワハラをしてくる院長やお局衛生士は、わざとやっている意識が”ない”場合があります。この場合は改善の余地が見込めるので「これはパワハラだと思います」と勇気を持って伝えてみましょう。わざとやっていれば「だから何?」という態度を続けますよね。


>>参考: 【辞めさせてくれない...】歯科衛生士が引き止めを振り切る2つの方法


パワハラを受けている間に歯科衛生士がやるべきこと

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パワハラを受けている間に準備しておくことは4つあります。



・相談先の確保


・転職活動


・退職にむけた準備


・未来を考える



生活もあるので、すぐには仕事をやめられないかもしれません。ですが、辛い時間をただぼーっと過ごすよりもやるべきです。


気も紛れますし、自身の成長にもつながります。何よりあなたの心と体の健康が最重要です。


相談先の確保


あなたには相談できる相手はいますか?


誰かに愚痴を聞いてもらう、相談に乗ってもらう...という環境は心を軽くします。


信頼のできる相手がいれば話を聞いてもらいましょう。親、友達、兄弟、誰でもいいです。


そんな相手はいない、相談しても効き目がないほどかなり追い込まれている...という人は公的な相談があります。


とはいえ、その状況であればすぐにでも退職すべきです。


✔︎ 相談窓口


いざというときにも役立ちますので、参考にしてください。


転職活動


転職活動をすすめておくことはとてもとても重要です。いつでも転職できる、という気持ちは心に余裕をつくります。


パワハラに悩んだ衛生士さんが一番転職先で気を使うのは「人間関係」だと思います。


世の中には山ほど転職サイトがあります。


事前に内部の人間関係を知ることができる転職サイトは人間関係に疲れた歯科衛生士が活用すべき転職サイト 2選【脱ストレス】で解説していますので、参考にしてください。


記事でも紹介していますが、特に「ジョブメドレー」と「ファーストナビ」はエージェントが内部情報を教えてくれるので、会員登録してみる価値はあるかと。


エージェントを利用するデメリットは歯科衛生士の転職で転職エージェントをつかうメリット【5つある】で解説しています。あわせてどうぞ。


✔︎【人間関係に悩む歯科衛生士さんにおすすめの求人サイト】


ジョブメドレー | ※細かい条件で検索できる。新着求人が確認可能。会員登録でお祝い金あり。


ファーストナビ | ※エージェントにお任せ。内部情報に詳しい。会員登録で非公開求人が閲覧可能。

※ 転職サイトに会員登録するのはわりと有益です
会員登録することで、条件にあった新着求人もメールで受け取ることができます。転職サイトでの転職には最終的に会員登録が必要になりますので、使える機能は初めから使い倒しましょう。面倒な人は、まずはジョブメドレーだけでもよいかと。>> ジョブメドレーの無料登録はこちら


退職にむけた準備


転職活動と同時に、退職に向けた活動もすすめておくと安心感が強くなります。


「いつでも退職してやる」という状況は、心を楽にするからです。


退職そのものの面倒くささ、患者さんや残るスタッフへの罪悪感、などが入り混じって退職を思いとどまる衛生士さんも多いです。


仕事への責任感が強い衛生士さんや、優しい衛生士さんにみられる傾向です。


ただ...小さな積み重ねがいつか爆発して退職する可能性もありますよね。その時にスムーズに退職できるよう、今からイメージしておくことは大切です。


退職の手続きに関しては【歯科衛生士の退職手順】やるべき手続き完全版【チェックリスト付】を参考してください。


また緊急性が高い場合は”退職代行”というサービスがあります。このサービスを使うと即日に退職することができます。


退職代行サービスは病院と交渉したり、もめたりしても、弁護士が対応してくれますので、自分の心と体が限界を迎える寸前のときはぜひ使ってください。


>>参考:【歯科衛生士向け】退職代行サービスの選び方+おすすめ3選【確実に退職したい】


未来を考える【衛生士だけが仕事じゃない】


パワハラを受けた環境になったからこそ、未来を考える良い機会と捉えましょう。


平和に働いていると日常が淡々とすぎ、自分の人生や未来についてあまり真剣に考えることはありません。


日本に歯医者は7万件もあります。今の職場が自分にとって最高なんてことはないはずですよね。


事実、歯科衛生士の7割以上は転職経験があります。


それに、そもそも歯科衛生士だけが仕事じゃありません。歯科衛生士の免許は「歯科衛生士業務をやってもいい」免許であって、「やらなければならない」免許ではありません。


長い人生、少し休んだっていいじゃないですか、自分磨きに使ったってもいいじゃないですか。


身体と心が健康なら、いつでも戻ってこれます。


心から、そう思います。


まずは動きつつ考えましょう【ストレスフリーな衛生士をめざして】

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今回の記事のポイントをまとめます 。


・パワハラへの対処法は「受け入れる」「戦う」「環境を変える」の3つ


・信頼できる人に相談しつつ、転職活動と退職にむけた準備をしよう


・衛生士だけが仕事じゃない。休むのもあり


・心と身体の健康がなにより大切


こんな感じです。


何事もそうですが、まずは動いてみないと何も変わりません。


うごくタイミングはいつか?と言われれば、今すぐの行動が一番正解です。


よくある話で、「もうちょっと状況がひどくなってから考えればいいや」という人がいますが、その時に余裕を持って冷静に考えられるかというと...心理的に微妙だと思います。


仕事をしつつ、交渉したり転職活動するのは少しハードかもしれませんが、自分にとってより良い環境を満たすためには少し歯をくいしばることも大切です。


愚痴に進歩はありません。


転職サイトは1度登録してしまえば、後はメールを確認しつつ興味のある求人に応募するだけです。


登録は1分で終わりますので、是非この機会に行動してみましょう。今回は以上です!


✔︎【人間関係に悩む歯科衛生士さんにおすすめの求人サイト】


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✔︎ 【年代別 歯科衛生士におすすめの転職サイト】



✔︎ いざという時の退職代行サイト
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✔︎ ジョブメドレーのメリット・デメリット
歯科衛生士向け求人サイト「ジョブメドレー」を徹底レビュー【感想あり】



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