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歯科衛生士は何歳まで働けるの?歳をとったら...?【結論:一生働けます】

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何歳まで働けるか知りたい歯科衛生士さんへ。



・歯科衛生士だけど、いつまで働けるのかわからない


・定年とかってあるのかな


・歯科衛生士が歳をとったら、どうなるのだろう


本記事ではこういった疑問にこたえます。


本記事の内容



この記事を書いている私は歯科医師です。高齢者歯科を専門にしていて、複数の病院と関わっています。


そのためたくさんの衛生士さんと接する機会が多く、今まで100人以上と仕事をしてきました。


その中には何歳まで働けるのだろうか年を取ったらどうなるだろうという不安を抱えながら働いている歯科衛生士さんもいました。


この体験から語ります。普段は Twitter で介護と医療の情報を発信しています。記事の信頼性担保につながると嬉しいです。

『老人ホームで暮らす認知症のお婆ちゃんがココアをひと口飲むたびに「わぁ…美味しいなぁ」「あぁ…温かいなぁ」と、率直な感想を言葉にする姿をみて、忙しい毎日なんぞに追われ"お茶だけに集中してゆっくり飲むひととき"が人生から消えていたことに気づく。本当はそんな時間こそ、大切なんだよなぁ。』



歯科衛生士は何歳まで働ける?【結論:一生働ける】

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結論、一生働ける


歯科衛生士がいつまで働けるかといえば、結論一生働けます。なぜなら歯科衛生士免許には返納義務のない国家資格だからです。


たとえ生活環境が変わっても、日本ならどこでも働くことができます。


とはいえ健康を害すると働くことができなくなるので、健康管理がなにより大切です。


これはどの仕事でもいえますよね。


定年はあります。ですが、延びています。


会社員の人が定年退職するように、歯科衛生士にも定年はあります。


定年が何歳なのかは病院によります。そもそも定年制度を設けてない歯科医院もありますので、就業規則を確認してみましょう。


仮に定年があったとしても、その年齢は延びています。 年をとっても元気な人が増えたことが挙げられます。


>>参考:50代60歳以上の歯科衛生士の給料・平均年収【いくつまでできる?】


実際に70歳の歯科衛生士がバリバリ働いている病院もあります。一般の企業でも65歳や70歳まで定年を引き上げて、継続雇用する例も多いです。


高齢者の雇用を安定させる法律ができたことも大きいですね。


歯科衛生士として働く人の割合


実際に働いている歯科衛生士の中で、50代と60歳以上の割合をそれぞれ見てみましょう。



・50代 15%


・60歳以上 3%


全体の中ではやや少なく感じます。ですが、10年前と比べると約2倍です。


歯科衛生士の平均年齢も上がっていて、今後は50代と60歳以上で働いている歯科衛生士の割合はもっと増えてきます。


体が元気であれば、長く働ける職業ということになりますね。


歳をとったら...【歯科衛生士を何年続ける?】

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将来的な歯科衛生士の選択肢は以下のとおり。



・続けるか、やめるか


当たり前のように見えますが、この選択は人生の選択ともいえます。


歳をとったら歯科衛生士としてやっていけるのか不安な人もいれば、もう早く辞めたいという人もいるからです。


歳をとったら...【実際のデータ】


「やめる」というを選択した人は、 以下のような理由ではないでしょうか。


・体力的にきつい(老眼・腰痛)

・違う業種に興味

・家庭の事情

・介護が忙しい


身体的なこと、環境的なこと、精神的なことは自分の人生にとって大切な要因です。



✔︎ 違う職種で働いている人もおおくいる


歯科衛生士としてではなく他の業種で働いている人もたくさんいます。


歯科衛生士の免許を持っていて、実際に歯科衛生士の仕事をしているひとは54%というデータがあります。免許はあるけれども歯科業界から離れている人はかなりいますよね。


歯科業界は歯科衛生士不足で、有効求人倍率は20倍。つまり一人の歯科衛生士に対して20の病院が求人を出している状態になっています。



✔︎ 55歳以上の60%は歯科業界で再就職するつもりなし


歯科衛生士は割とハードな職業です。基本的に動きっぱなしで、患者さんからは専門的な技術や知識を求められるからです。


体力的な問題や家庭の問題で退職して戻ってこない歯科衛生士さんは一定数います。


逆に気持ちが変わって、復帰するようなパターンもあります。



✔︎ 55歳以上の20%の歯科衛生士が条件が合えば働きたい


55歳以上の20%の歯科衛生士が条件が合えば働きたいと思っています。平均寿命がのびて、歳をとっても元気な人多いからです。


生活に一区切りついたり、一度離れてリフレッシュしたという歯科衛生士さんも多いです。


>>参考:50代歯科衛生士の転職に強い求人サイト おすすめ2選【東京以外もOK】


どの状態だとしても、「自分の人生を考えるということが重要」ということは間違いありません。


歳をとったら再就職や転職はやや難しくなる


いかに一生働ける免許を持っているとはいえ、50歳を超えてくると再就職や転職の求人は急激に減ります。


体力やのびしろという面で、若い人に比べて少し弱点になるからです。


>>参考:【5つある】歯科衛生士の50歳からの転職が難しい理由【活躍できる】


これから転職を考える50代、60歳以上の歯科衛生士さんは早めに就職活動しておくことをオススメします。


いま働いている人は、病院の定年規則や雰囲気を感じとりつつ、自分のライフプランを決めていきましょう。



✔︎ 訪問歯科はおすすめ

年をとったらどうしよう...と考えている歯科衛生士さんとっては訪問歯科は割とオススメです。高齢化が進み、訪問歯科の需要はかなり高まっています。介護について勉強できるのはいいですし、 自分のライフスタイルに合わせて働きやすい分野だと思います。


>>参考:【歯科衛生士向け】訪問歯科の仕事内容をわかりやすく解説


Twitterは毎日つぶやいているので、ぜひ参考にしてください。

『認知症患者さんのうち半分以上はアルツハイマー型です。
初期では「食べない」「偏食」「食事に時間がかかる」といった食べる行為そのものの障害が起こりやすい。飲み込みの機能は終末期まで比較的保たれるので、最初は「声かけ」「箸をもたせる」などの食環境の整備がポイントです。あと歯の治療も。』


【健康第一】歯科衛生士は歳をとっても一生働ける素晴らしい仕事

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歯科衛生士って何歳まで働けるの?何年続けるの?...と言われたらそれは「あなた次第」ということになります。


そのためにまずやることは、自分のライフプランを決める...という作業です。


たとえば「ずっと働きたいな」という希望だけでは何も解決しません。具体的に「給料はいくら欲しい」「週3日くらい働きたい」といった感じで考えていきましょう。


その後にすることは、それにマッチした環境を探すということです。この時に違う業種に興味が出る、ということは多々あると思います。


ここで大切なのは「まずは動く」ということです。何事もそうですがまずは動いてみないと何も変わりません。


人生の時間は有限です。豊かな人生を送るためには、何より健康が一番ということ忘れないでください!


今回は以上です。


>>参考:50代歯科衛生士の転職に強い求人サイト おすすめ2選【東京以外もOK】

>>参考:【衛生士の転職】訪問歯科に強い求人サイト3選【未経験でも需要あり】

>>参考:【訪問歯科とは..?】訪問歯科診療とは何者なのかを解説します【聞き慣れない】

>>参考:【歯科衛生士向け】訪問歯科の仕事内容をわかりやすく解説

>>参考:【5つある】歯科衛生士の50歳からの転職が難しい理由【活躍できる】

>>参考:50代60歳以上の歯科衛生士の給料・平均年収【いくつまでできる?】




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