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介護と医療に関わるすべての人にむけた歯医者のブログ

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訪問歯科の先生は誰でもいいの?技術もだけれど相性も大事。

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どんな先生が来るのか。どんな治療をしてくれるのか。どんな技術を持っているのか。
最初は不安ですよね。

まず安心して欲しいのは訪問歯科を行っている先生は一定水準以上の技術を持っていることは間違いありません。6年間ずっと歯の勉強をしてその後ひたすら歯の治療をしています。専門家であることは疑いようがありません。まずは信頼してください。


あまり知られていませんが、先生たちはそれぞれ専門分野を持っています。歯医者の専門と言うとなかなかピンとこないと思いますがを簡単に思い出すだけでも下のようなものがあります。

・虫歯を削る
・穴を詰める
・歯を抜く
・神経を取る
・差し歯を作る
・入れ歯を作る
・色を合わせる
・歯を動かす
・飲み込みをみる
・歯ぐきを切る
・顎をみる
・癌をきる




そして訪問歯科診療をうける対象の患者さんは身体が不自由だったり、認知機能が低下していたり、持病を持っていたりとするため、全身状態の把握は不可欠です。多くの歯医者さんは口の状態だけでなく全身の状態をみながら、専門分野の技術を活かしながら治療にあたります。


訪問歯科診療が普段の歯医者への通院と大きく異なる点とは多くの人たちと関わるということです。


これは治療の経過や内容を本人だけでなく周りの人達と共有する必要があるからです。患者さんの家族やケアマネージャーさんをはじめとする介護をサポートしているたちと連携しながら治療をすすめていきます。


関わる人数が増える分、コミュニケーション能力(特に「説明する能力」や「 聞く力」)が大きく問われます。

そしてそこには相性がありますよね。訪問歯科診療ではこの「相性」もかなり重要な要素になります。先ほど挙げたように患者さん本人だけではなく家族やケアマネージャーさんなどサポートしている周りの人たちの協力が治療に欠かせないものだからです。


ときに歯医者がベストだと思う治療でも患者さんが他の選択肢を希望する場合もあります。

例えば

・揺れている歯を抜いた方がいいと思っても患者さん本人がどうしても抜きたくない
・入れ歯を入れた方がいいけれどもどうしても入れたくない

普段であれば患者さん本人のみと話せば解決することも、周囲の承諾が必要になったりします。


患者さんサイドからすると説明をわかりやすくしてくれるか丁寧に診察してくれるか 受ける印象は人それぞれですよね。そのため時にはそれが不信感に繋がる場合もあります。その時は歯科医師の変更を直接またはケアマネージャーさんにお願いしてもいいと思います。(先生には直接言いづらいと思うので 汗)



それでも歯医者は患者さんのことを一番に考えています。虫歯を広げてやろうとか痛みを強くしてやろうなんて思う人はいません。まずは信頼して治療を受けてみてくださいね。



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