【人生で後悔したこと】1000人以上の高齢者が歯医者のボクに話してくれた内容には未来へのヒントがつまっていた!
これまでに「後悔したことはない」と胸を張って言える人は少ないと思います。
少なくともボクは後悔をネガティブに考えてしまうことがありました。
そんなボクは老人ホームに入居している1000人以上の患者さんの歯を治療してきました。
診察の前後、患者さん色々なお話をします。
そのなかで【今まで生きてきて後悔したこと】をお話してくる患者さんが多くいます。
「あの時こうしておけばよかった」
「もっとああしていたらよかったのに」
死を間近に感じている人の話はありがたく重みがあります。そこには「それを活かしなさい」という無言の意思を感じることができます。
『後悔』という言葉にはネガティブなイメージがありますが、それ以上にそこから学べることがも多いのではないでしょうか。
老人ホームに聞いた人生で後悔5つをランキングでお伝えしていきます。
自分の人生を後悔しないためのヒントになると嬉しいです。
人生で後悔したこと
1位:挑戦しなかった
特に男性の高齢者の2人に1人はこのように感じています。
「多く聞かれるのは若いときにもっとチャレンジしておけばよかった。」
「人の目を気にしすぎて自分の主張ができなかった。」
このようなに感じている人は多く、人生の岐路に立たされた時の選択を後悔しています。
「思い通りに生きられなかった。」
「当時の生活を捨てることはできなかった。」
女性の場合はこのようなニュアンスでお答えする人が多いです。
今の生活を捨ててすぐに挑戦!というのは難しいかもしれません。
ですが「今やれること」「やりたいこと」を一度自分自身でみつめなおすことはすぐにできますよね。
みつめなおすだけでも『誰かの人生ではなく自分の人生を生きるための意識』がうまれ、行動するキッカケになります。
挑戦する準備をする。挑戦するイメージを持つ。
たったそれだけで昨日の自分より成長できるはずです。
2位:大切な人との時間をとらなかった
これも特に男性の高齢者の方に多い回答です。
自分の時間を仕事に捧げて、他に時間をつかうことができなかった。
もっと家族との時間を過ごせばよかった。
子供と疎遠になっていまい、寂しい思いをしている方もいます。
仕事に集中するがあまり、大切なものを失っていることにそのときは気づかなかったのかもしれません。
大切な人との時間を作るために、工夫できる余地がないか検討してみるのはどうですか?
今はテレワークなので業務の効率化することができます。
もっと細かい単位でもよいので(たとえ1分でも)、時間を作ることに意識を向けると少しずつ変わってきます。
家族、友人、恋人。自分自身でもいいです。それぞれに大切に思う人がいます。
普段は居るのが当たり前だと思ってしまいがちです。
その当たり前に感謝をしましょう。
いまスマホを開いて感謝の言葉を伝えてみましょう。
どんなに忙しい人でもそのくらいの時間はとれるはずです。
3位:あの人と結婚してしまった
少し悲しくなってしまいますが、これは女性に多かった回答です。
平均寿命は女性の方が長く(女性87歳、男性81歳)、ご主人が亡くなった後にのびのび生活している奥様が多い印象をうけます。
逆に男性は「奥様がいないと何も成り立たない」という場合が多いです。
男女でかなりギャップがあり衝撃的な回答でした。
ある意味女性の強さを感じます。
以前は「男性が外で働き、女性は家を守る」という家庭がほとんどで、離婚も少なかった世代がゆえ我慢を強いられてきたのかもしれません。
現在は結婚した夫婦の1/3が離婚する時代です。
僕の周りでも盛大に結婚式を挙げた1年後に離婚した夫婦がいます。
結婚直後から喧嘩が絶えなかったようです。
結婚なんてしなければ・・と強く思うのであれば、別れるという選択肢が昔に比べ選ばれやすくなっている時代です。
別れる選択肢もありですよね。
でも「あの人」と結婚したことには理由があるはずです。
それはきっとポジティブな理由だったはずです。
まだ離婚をこころに決めていないのであれば、一度相手に感謝を伝えてみるのはいかがでしょうか。
大切なことはこの先どのような選択をしたとしても、それは自分の糧になり今後に活かせる材料となります。
4位:健康に気を使わなかった
みんな自分だけはいつまでも元気だと思っています。
健康の管理の大切さは健康を失ってはじめて気がつきます。
仕事や子育てで多忙を極め、自分の健康を省みる時間もなく人生を過ごしてきた人も多いです。
それでもやはり自分の身体があってこそです。
余談ですが不思議なことに老人ホームでは喫煙する人はほぼいません。(入居者の1%くらい感覚です)
定期検診は受けていますか?
健康は将来への重要な投資です。
普段の良質な食事と睡眠そして適度な運動。
特に30歳や40歳といった節目を超えると、 自分の体調の変化に気づくことも多いですよね。
タバコを吸い酒を飲み・・自由気ままに生きているといえば聞こえはいいですが、未来の自由を失うことになります。
何事もやりすぎは自分の体を蝕んでしまいます。
大切な人と少しでも長く時間を共有するために、今日から健康を考えてみましょう。
5位 :子供と仲が悪い
子供と仲が悪くなり疎遠になってしまったという高齢者もいます。
ほんの些細なきっかけにもかかわらず、音信不通になってしまうこともあります。
老人ホームでは身体的な理由で外出の難しい人も多く、 家族が来なければ会えません。
頻繁に家族が来る人もいれば、 一度も来ない人もいます。
今は子供がいないという人も増えてきています。
そのため必ずしも子供と仲が悪いということが後悔する要素になるとは限りません。
仲の悪くなってしまった友達や兄弟はいませんか?
親しかった人と険悪なムードになった経験は1度くらいありますよね。
あなたに歩み寄れる余地があるのであれば、こちらから連絡してみるのはオススメです。
もしこちらから歩み寄ってその結果拒絶されたとしても、歩み寄った経験は必ず自分の役に立つはずです。
番外編①:戦争に行った
戦争に行った世代はすでに90歳を超え、戦争の話を生で聴ける機会は減ってきています。
僕が老人ホームでは戦争の話をしてくれるおじいさんは貴重な存在です。
戦争は行きたくなかった。怖かった。
そんな話を聞くと、平和ボケと言われても平和に暮らしている今がとても幸せだと感じます。
番外編②:食事の肉が固すぎる
ステーキを噛みちぎれる。マグロをバクバク食べれる。
好きなものを好きなだけ食べられるというのは当たり前のように見えて当たり前ではありません。
年を取り体の機能が低下してくると噛む力も弱くなってきます。 飲みこむ力も弱くなってきます。
歯医者という職業柄口の中を見ることが多く、食事に苦労されている人は多いです。
食べるということはものすごく幸せなことです。
1回1回の食事をじっくり味わってくださいね。
まとめ
『後悔』は必ず未来に活かすことができます。
今まで後悔したと感じたことも、あの出来事は自分が成長するために必要だった・・
そう思える日が必ず来ます。
いや、そう思えるように今日から行動していきましょう(自問自答)
生きている中で今が一番若く、今しか経験できないことはあるはずです。
たとえお金を失ったとしても、自分が得た知識や経験は誰からも奪われることはありません。
今、突然世の中からいなくなっても後悔しないという人は少ないと思います。
「もういつ死んでも後悔しない!」
いつかそう思えるように、できることを一つ一つ積み重ねていきましょう!