しろたぬweb

介護と医療に関わるすべての人にむけた歯医者のブログ

ブログは移転しました。 約3秒後に自動的に移転先へ遷移しますのでお待ちください。

自動的に切り替わらない場合は以下のURLをクリックしてください。

訪問歯科を依頼するタイミング。最低限おさえておいてほしいこと。

f:id:prandium:20180408195451p:plain


こんにちは。

今回は

訪問歯科をたのむタイミング

について解説してみます

訪問歯科をたのむタイミングは1つだけ!


自分で歯を磨けなくなったとき!


これだけです。


歯を磨けなくなるなんて!

健康な人は想像もつかないことかもしれません


病気が原因で体が不自由になり

その結果、歯が悪くなる


そんな患者さんたちを私は毎日診療しています


それも

患者さんに来てもらう

のではなく

患者さんのところへ行ってです



歯を磨かなければ、歯が悪くなります

虫歯や歯周病になってしまうからです



歯を磨けない人たちは

磨きたくても磨けない人

磨くことを忘れてしまう人

のどちらかにあてはまります



もし自分で歯を磨けない

状態のご家族がいたら

歯科受診が必要と考えてくださいね

歯を磨けない理由




身体的な原因

例えば脳梗塞で身体半分に麻痺がある人。

身体が不自由で歯を磨くことができません


その結果歯が悪くなるということは

なんとなくでもイメージがつくと思います

磨きたくても磨けない人です

精神的な原因

f:id:prandium:20180427225650p:plain
認知症の人はどうでしょうか?

もの忘れがひどくなってしまっていると

歯ブラシをもつことはできますが、歯を磨く道具であるとわかっていないかもしれません

これが磨くことを忘れてしまう人です


精神的に不安定でも

歯をしっかり磨ける、という状態ではないかもしれません



身体的な原因か精神的な原因のどちらかにあてはまるときは

訪問歯科を依頼するタイミング

と考えてほしいです




 

訪問歯科とは

自宅で歯科治療のできる訪問歯科というサービスです

寝たきりの人、身体の不自由な人、認知症の人

自力で通院することが難しい人はすべて、訪問での歯科診療をうけることができます


訪問歯科の存在はまだまだ知られていません。


患者さんにしてもその家族や周りの人たちにしても

何か口の中でトラブルがおこってから

または気がついてから

どうしよう

と考えます。


担当医やケアマネージャーさんから紹介されて、初めて知る人がほとんどです

歯の優先順位は低い

f:id:prandium:20180427225707p:plain
身体が不自由であるということは他に病気を抱えているため

歯は後回しになりやすいです



痛くなってから歯医者にいく

だいたいみなさんに当てはまるのではないでしょうか


歯医者なんてそんなものでいい

と思います。


もちろん予防は大切ですし、できることなら定期的に検診した方がいいです

悪くなる前に治療したほうが、お金も時間もかかりません


けれども多くの人は痛くなってから、歯医者にいきます


それだけ優先順位が低いのは

命にかかわらない

ぎりぎりまで我慢できる

からです

歯のトラブルに気づいてほしい人がいる

f:id:prandium:20180422145001p:plain
自分で行動できる人は、自分でどんな症状かもわかります

歩いて通院することができます


行かない選択

を自分の意思でできているのです



一方、身体の不自由な人は

自分でなかなか口のトラブルには気がつくことができません


そのため周りの人たちが気がついてあげることが大切です

そのときの基準が

自分で歯を磨けるか

です

食事のあとに歯を磨いているか

毛先の開いた歯ブラシが置きっぱなしになっていないか


こんなことも確認してあげてください

まとめ: 迷ったら一度訪問歯科を依頼してみる!

・バリアフリーは大丈夫?

・車椅子で診てくれるの?

・何回通うのかな?

・タクシーはいくら?

・仕事の都合はつくかな?

このように

どうやって歯医者に連れて行けばよいのか?


を考える前に

歯医者に来てもらう

選択ができること

そしてそれが身近なサービスであるということ

を広めていくように頑張ります。




どのように依頼するかはこのエントリで書いています

haitter.hatenablog.com




1