【不足します】災害時に必要な口腔ケア用品5選【防災グッズにいれておこう】
この記事を書いている私は歯医者です。
2011年の東日本大震災を経験し、災害時の口腔ケアの必要性を痛感しました。
先日、下記のツイートをしました。
「口腔ケア用品」が防災グッズの中にあるかチェックしてほしいです。お口の不衛生は特に高齢者の肺炎リスクを高めます。
— しろたぬ@歯の人☘お豆腐メンタル (@shirotanu_dds) 2020年9月5日
・家族分の歯ブラシ(できればキャップつき)
・液体歯磨き、洗口液
・キシリトールガム
・ペットボトルのフタ(コップがわり)
・ガーゼ
+ 高齢の方
・入れ歯ケース
・入れ歯洗浄剤
『「口腔ケア用品」が防災グッズの中にあるかチェックしてほしいです。災害時、お口の不衛生は特に高齢者の肺炎リスクを高めます。・家族分の歯ブラシ(できればキャップつき)・液体歯磨き、洗口液・キシリトールガム・ペットボトルのフタ・ガーゼ。高齢の方→・入れ歯ケース・入れ歯洗浄剤・入れ歯安定剤。』
結論としては、これらの道具を準備しておくと、災害時に必ず役に立ちます。
記事で深掘りしていきますが、文末に防災グッズに入れるべき口腔ケア用品の一覧をまとめておきました。
忙しい方はそちらからどうぞ。2分くらいで読み終わります。
■ 本記事の内容
すべて長期の保存が効くものなので、早めに準備しておくと良いと思います。
災害時に必要な口腔ケア用品【防災グッズにいれておこう】
災害時に口腔ケアが必要な理由
まずは災害時に口腔ケアが必要な理由をかんたんに説明します。
口腔ケアとは歯磨きに代表される、「お口の手入れ」です。
※口腔ケアを詳しく知りたい方は「口腔ケアとは?」口腔ケアが必要な理由をピンポイントで書いてみたで解説しています。
災害時に口腔ケアが必要な理由は、被災後の不規則な生活では肺炎やインフルエンザ、風邪などの呼吸器感染症が起こりやすい状態だからです。
事実、1995年の阪神淡路大震災では、災害関連死の第1位は口腔内環境の悪化による肺炎でした。
このことから災害時の避難所での口腔ケアは徹底され、その後の災害時の肺炎は激減しています。
このように災害時の口腔ケアは口の健康維持だけではなく、身体や精神の健康維持にも大きく影響します。
そのため、どんな環境でも口の中の清潔を保つということはとても大切です。
水の不足だけではなく、栄養状態の悪化、睡眠不足により口の衛生状態は著しく低下します。
特に肺炎になりやすい高齢者は注意が必要です。
災害は突然やってきます。事前に準備しておきましょう。
災害時に必要な口腔ケア用品 5選【防災グッズにいれておこう】
冒頭に挙げたツイートの通りです。
✔︎ 【災害時に必要な口腔ケア用品5選】
②:液体歯磨き、洗口液
③:キシリトールガム
④:ガーゼ
⑤:ペットボトルのフタ(コップがわり)
上記の通りです。
具体的にオススメの商品を紹介していきます。
低価格で効果的なものを厳選しました。全部揃えて3000円以内です。
災害時に必要な口腔ケア用品①:家族分の歯磨き(キャップ付き)
感染防止のため、毛先のキャップがついたものが望ましいです。
旅行用のようにケースになっているでもよいです。
キャップだけも売っています。(100均でも売っています。)
災害時に必要な口腔ケア用品 ②:洗口液(マウスウォッシュ)、液体歯磨き(デンタルリンス)
水のうがいだけよりもプラークの除去に有効です。
液体歯磨きを適量を口に含み、ブラッシングします。すすぎも必要ありません。
その後、洗口液ですすぐのも有効です。
洗口液は、低刺激でアルコールの含まないモンダミン プレミアムセンシティブがオススメです。
小さいお試しサイズもついているので、持ち運びに便利です。
モンダミン プレミアムセンシティブ 1080ml+250ml 限定品
- メディア: ヘルスケア&ケア用品
液体歯磨きはコンクール ジェルコートFがオススメです。
>>参考:【口コミNO.1】コンクール ジェルコートF を歯医者がレビューする
災害時に必要な口腔ケア用品 ③:キシリトールガム
虫歯予防だけでなく、唾液分泌、緊張緩和の効果もあります。
ガムを選ぶ基準は「シュガーレス表示」で、「キシリトール50%以上」です。
歯医者で販売してるような100%キシリトールが理想ですが、すこしお高めなので市販のもので全然OKです。
【歯科専用】キシリトールガム ボトルタイプ90粒(クリアミント)
- メディア: ヘルスケア&ケア用品
>>参考:【むし歯予防】キシリトールの効果を解説します【正しいガムの選び方】
災害時に必要な口腔ケア用品 ④:ガーゼ(口腔用)
お口の中を拭き取ることのできるガーゼは汚れ除去に役立ちます。
指に巻いて使うことのができるので、感覚的に使用できます。
災害時に必要な口腔ケア用品 ⑤:ペットボトルのフタ(うがい用)
ペットボトルのフタはうがいに使うことができます。
うがいは30mlの水分があれば十分といわれていて、30mlはペットボトルのフタ4杯分です。
以上5点は、災害時に必ず役に立ちます。避難所にあると便利なものばかりです。
入れ歯を利用中の高齢者は要注意
災害時、高齢者は肺炎をおこしやすいです。
口の中が乾燥したり、汚れが溜まりやすいので、手入れを怠ると危険です。
✔︎ 【災害時、入れ歯使用中の高齢者に必要なもの3選】
・入れ歯洗浄剤
・入れ歯安定剤
特に入れ歯に関わる用品は忘れやすいです。
入れ歯を使っている高齢者に必要な口腔ケア用品を3つ紹介します。
✔︎ 【入れ歯を使用中の高齢者に必要なもの】
❶入れ歯ケース
100均で売っているので、そちらのほうが安いです。
フタがしっかり閉まるものが良いので、参考のものをあげておきます。
Healifty 歯科ケース義歯収納ボックス矯正歯科ボックス2個(青とロージー)
- メディア: ヘルスケア&ケア用品
❷入れ歯洗浄剤
入れ歯についた汚れは肺炎の原因になるため、夜間の使用が理想です。
入れ歯洗浄剤 新ダブル洗浄 ポリデント 2倍の洗浄成分 108錠
- 発売日: 2018/03/30
- メディア: ヘルスケア&ケア用品
❸入れ歯安定剤
普段から使っている人は必須アイテムです。
個人によって種類が違うと思います。一番需要のある安定剤はポリグリップです。
スーパーでも売っているレベルです。
部分・総入れ歯安定剤 新ポリグリップ 無添加(色素・香料を含みません) 75g
- 発売日: 2008/10/20
- メディア: ヘルスケア&ケア用品
この3点も、いざという時に忘れがちなので事前に用意しておきましょう。
年に一度はチェック【時期を決める】
一年に一度、防災グッズをチェックすることを忘れないようにしましょう。
防災グッズは災害が起きてしまってから用意をする人が多く、すでにその時には物資が足りません。
また、状況が落ち着いてくると捨ててしまう人も多いです。
その悪循環にならないように1年に1度、たとえばお正月や夏休み...と時期を決めて、防災グッズチェックしておきましょう。
【状況別】災害時の口腔ケアのやり方【方法はかんたん】
災害時の口腔ケアのやり方を、状況別に紹介します。
・歯ブラシがない場合
想定されるのは上記の2パターンです。
基本はいつも通りの歯磨き
どのような状況でも、基本はいつも通りの歯磨きです。
歯磨きをすることで虫歯や歯周病を防ぐことができ、インフルエンザや肺炎などの呼吸器疾患を予防することができます。
水と歯ブラシがあれば、今までと同じように歯磨きするようにしましょう。
【災害時】「水がないとき」の口腔ケア
水がないときでも、口腔ケアをおこなうことができます。
お茶があるときはお茶でも構いません。先ほど挙げたように30mlの量があれば、うがいは十分にできます。
水が全くないときは、先ほど挙げた液体歯磨き(デンタルリンス)で代用します。
さらに、ガーゼやタオルで口の中や歯を拭くことが有効です。
【災害時】「歯ブラシないとき」の口腔ケア
災害時は歯ブラシがないという可能性も考えられます。
出先で被災すると、自宅に防災グッズを揃えていても、裸のまま避難所で生活をすることになります。
このときも水分が全くないときと同じように、ガーゼやタオルで口の中を拭くことが大切です。
汚れを落とし、歯を綺麗に保つことを意識しましょう。
災害時は「唾液を出す」
災害時は唾液、つまりツバを出すことが重要です。
唾液を出さないと、口の中が乾燥し細菌が繁殖しやすい状況になります。
唾液を出すためには、キシリトールのガムを噛むこと、下顎のフェイスラインを指でマッサージする、が効果的です。
子どもの口腔ケア
子供への口腔ケアは、なるべく普通通りの歯ブラシをおこなうようにしましょう。
災害時は食事は決められた時間に取り、早寝早起きを心がけ体調の維持に努めることが大事です。
甘い食べ物は時間を決めて少量にしましょう。
食後にキシリトールガムを噛むことで虫歯を防ぐことができます。
入れ歯は一日に一度は外す
入れ歯は1日に一度はずし、清潔に保つことで肺炎を予防します。
入れ歯を外さないと菌が繁殖するだけでなく、歯ぐきに傷を作る原因にもなります。
取り出した入れ歯をガーゼやタオルで拭き取ることも忘れないようにしましょう。
高齢者へは積極的な口腔ケアを。
繰り返しになりますが、抵抗力の弱い高齢者は特に注意が必要です。
さらに介護の必要な方になると、どうしても周囲の方の助けが必要になります。
口の中の乾燥や痛みだけでなく、肺炎や風邪などのリスクを抱えているため積極的に口腔ケアすることが必要です。
【口腔ケアの準備をしよう】災害はいつ起こるかわからない
今回の記事で紹介した口腔ケアグッズを一覧でまとめておきます。
なにごともそうですが、まずは準備が大切です。
今回紹介した道具をいつ準備するかと言われれば、思い立った今が一番正解です。
少し面倒に感じるかもしれませんが、命に直結する可能性のあるグッズです。
まずは行動して、万が一に備えてください。
【防災グッズにいれておこう】今記事で紹介した災害時に必要な口腔ケア用品5選【3,000円で揃う】
✔︎ 【災害時に必要な口腔ケア用品】
①:家族分の歯磨き(キャップ付き)
②:洗口液(マウスウォッシュ)
モンダミン プレミアムセンシティブ 1080ml+250ml 限定品
- メディア: ヘルスケア&ケア用品
③:液体歯磨き(デンタルリンス)
④:キシリトールガム
【歯科専用】キシリトールガム ボトルタイプ90粒(クリアミント)
- メディア: ヘルスケア&ケア用品
⑤:ガーゼ(口腔用)
⑥:ペットボトルのフタ(うがい用)
スーパーやコンビニで調達。
✔︎ 【入れ歯を使用中の高齢者に必要なもの】
❶入れ歯ケース
Healifty 歯科ケース義歯収納ボックス矯正歯科ボックス2個(青とロージー)
- メディア: ヘルスケア&ケア用品
❷入れ歯洗浄剤
入れ歯洗浄剤 新ダブル洗浄 ポリデント 2倍の洗浄成分 108錠
- 発売日: 2018/03/30
- メディア: ヘルスケア&ケア用品
❸入れ歯安定剤
部分・総入れ歯安定剤 新ポリグリップ 無添加(色素・香料を含みません) 75g
- 発売日: 2008/10/20
- メディア: ヘルスケア&ケア用品