【嫌い・うざい】院長と合わない歯科衛生士さんへ【健康が一番です】
嫌い。うざい...「院長と合わない」と感じている歯科衛生士さんへ。
・現在、「合わない」院長の元で働いているけど、どう対策すればよいのかな
・嫌い、うざい...っていう感情が自然に湧き出てしまう
・どうしても合わないときは、どうしたらよいのだろう....
本記事ではこういった疑問にこたえます。
■ 本記事の内容
この記事を書いているボクは歯科医師です。主に高齢者や障がい者の治療をしています。友人と共同でクリニック経営するなかで、これまで50以上の医療機関と関わってきました。
衛生士さんも100人以上と一緒にお仕事してきまして、たくさんの入局と退職を身近でみてきました。
普段はTwitterで情報発信しています。記事の信頼性の担保につながれば、嬉しいです。
1分ほどで読み終わります。
毎日のように高齢者と接していると「将来必要なのはお金だけじゃない」ということを痛感する。
— しろたぬ@歯の人☘お豆腐メンタル (@shirotanu_dds) 2020年11月20日
具体的にいうと歯、筋肉、良質な人間関係。これらは豊かな老後を過ごすキーになる。ひとつでもいいので日頃から大切にしたい。長生きなんてしたくない…という人でも、長生きしてしまう可能性は充分にある
『毎日のように高齢者と接していると「将来必要なのはお金だけじゃない」ということを痛感する。具体的にいうと歯、筋肉、良質な人間関係。
これらは豊かな老後を過ごすキーになる。ひとつでもいいので日頃から大切にしたい。長生きなんてしたくない…という人でも、長生きしてしまう可能性は充分にある』
【嫌い・うざい】「院長と合わない」ときに歯科衛生士ができること
✔︎ 院長と「合わない」ときに歯科衛生士ができる対策
①:視点をズラす
②:改善案を提示する
③:環境を変える
結論、上記の通りです。
これだけだとボヤッとしているので、深掘りしていきます。
歯科衛生士としての立場を認識する
まず一度、歯科衛生士としての立場を客観的に認識しましょう。
自分の置かれている立場を理解することで、建設的に冷静に今の状況を見ることができるので、感情的な気持ちにならずに対策を進めることができます。
仕事において決定権があるのは歯科医師です。これは日本の法律で、歯科診療において責任を負うのは歯科医師、と決められているからです。
そのため、歯科衛生士は歯科医師から指示を受けて仕事をします。
ここで勘違いしてはいけないのは、人間的に偉い偉くないという話をしているわけではなく「責任の大きさに差がある」という事実があるということです。
また歯科衛生士さんは雇用されているという立場のことが多いので、そういう意味でも仕事上の上下関係は存在しますよね。
まず前提としてこの話をしたのは、ただ感情に任せて話をしても良い結果には至らないので、事実を整理することが大切だからです。
きらい、うざい、合わない.....という感情だけで先走ってしまうと、何をしてもムカつく、エラそう!と思いがちですよね。
「合わない」理由を明確にする
次に、院長と「合わない」理由を明確にすることは重要です。人間関係の悪さには、かならず原因やきっかけがあります。
ここを正しく認識しないと解決には結びつきません。
次のどれかに当てはまりませんか?
■ パワハラをうけている
■ 理念が合わない
■ スピード感が合わない
■ パワハラをうけている
仕事でミスをしたり、できなかったりしたときの”指摘”は受け入れるべきですが、怒鳴る、ネチネチ言う...などはパワハラになります。
・怒鳴る
・人格を否定する
・退職をちらつかせる
・無視をする
■ 理念が合わない
立派な理念をうたっていても、実際やっていることが反対だとすると、信憑性を疑ってしまいます。
・患者さんへの適当な対応
■ スピード感が合わない
治療のスピード感が違うのも、ストレスになります。ある程度の慣れもあるとしても、人には自分のペースというものがあるからです。
・遅すぎる。もっと効率化したいのに
このように自分の中の「合わない」理由をはっきりさせてみましょう。
歯科衛生士として、やれる対策
これらを踏まえて、歯科衛生士としてやれる対策を深掘りします。
✔︎ 院長と「合わない」ときに歯科衛生士ができる対策
①:視点をズラす
②:改善案を提示する
③:環境を変える
繰り返しになりますが、上記の3つです。
①:視点をズラす
結論、「自分を変えることはできるが、相手を変えることはできない」を前提に考えるべきです。
嫌い、うざい...というような「合わない」感情は、相手が思い通りになればいいのに...という感情からきています。
そのため、あえて人には「期待せず」、自分ができることだけを淡々とやる...というのが一番ストレスのない思考法です。
このあたりは有名な「アドラー心理学」の本がおすすめです。「ロバを水辺にはつれていくことはできても、水を飲ますことはできない」という話がでてきますので、そこを仕事に置き換えましょう。
②:改善案を提示する
自分ができることを考えて、具体的にそして冷静に院長に提案してみましょう。
繰り返しになりますが、それを受けいれるかどうかは相手次第です。そこで思い通りにならないからムカつくのは、自分にとって損です。
相手は変えられません。変えられるのは自分だけです。
もし通らなくても、「改善案を考えて、冷静に提出した」という事実は必ず今後の人生の糧になります。
③:環境を変える
当然ですが、それでも変わらなければ環境を変えるのがベストです。
つまり退職と転職です。
特に心優しいや責任感が強い人は、いま自分が辞めたら病院か回らないとか、患者さんに悪いかも...なんて考えがちですが、一番大切にすべきは自分自身です。
>>参考:限界:人間関係に疲れきった歯科衛生士が良質な職場に出会う3つの方法
「あなたの身体と心の健康」が最優先です。これだけは忘れないでください。
カラダとココロが元気であってこそ、患者さんにも貢献することができます。
※ パワハラを受けているのであれば一刻も早く退職するべき。
心はガラスと一緒なので、一度壊れてしまうとなかなか元には戻りません。自分自身を守るため一刻も早く退職手続きをしましょう。即日退職には退職代行サービスの利用が有効です。
>>参考: 歯科衛生士向けの退職代行サービス3社を比較した【脱ブラック病院】
院長と合わない時期に歯科衛生士がやっておくべきこと
信頼できる人に話を聞いてもらう
人に話を聞いてもらことは大切です。
家族や職場の友達、他職のともだち、誰でも良いです。
愚痴だけでなく、客観的に意見をくれるような、信頼のおける人がいいでしょう。
話しただけでは解決にならない、と考える方もいると思いますが、それでいいのです。
たとえ解決にならなくても、心が少しでも楽になることは大きなプラスです。
今の職場にとどまる理由を考える
「なぜ今の職場にいなければならないのか」を考えてみるのも有効です。
働いている意味を改めて考えることは、今後に必ずつながります。
お金のため、技術のため、患者さんのため....それぞれがどれくらいの割合なのか。
自分の心を一度のぞき込むことで、状況の整理ができます。
退職の準備をする
退職の準備をしておくことはおすすめです。
「いつでも退職できる」という状況は心の余裕をうみます。
「次に嫌なことがあったらやめよう」みたいな自分の中で区切りをつけるきっかけにもなります。
ここで、退職はめんどくさい、と思う方もいると思います。
退職の手続きは思ったよりも簡単です。心配な人は 【歯科衛生士の退職手順】やるべき手続き完全版【チェックリスト付】を参考にしてみてください。
さらに心配なのは「やめたいのにやめられない」という状態になっている人です。
■ 退職代行サービスを使うと即日退職できる
沼にはまる前に、自分の中でセーフティネットを引くことは大切です。そのセーフティネットのひとつとして『退職代行サービス』の利用があります。
退職代行サービスを使うと、即日に退職することができますが、ここまで追い込まれると次の仕事(転職)に差し支えが出てしまうので、自分を守るためになるべく早く動いてください。
即日退職する方法は【やめたい!】歯科衛生士が円満に退職する手順【即日退職する方法も紹介】で解説しているので、ぜひどうぞ。
転職の準備をする
とはいえ、そんなすぐに退職できない...という衛生士さんも多いと思います。そんなときは、転職の準備だけでも進めておくことはオススメです。
方法は簡単で、求人サイトに掲載されている求人をみるだけです。
求人サイトの転職情報を見ることで新規開業のクリニック、大きい医療法人、個人の開業医など、色々なシチュエーションを想像することができます。
>>参考:人間関係に疲れた歯科衛生士が活用すべき転職サイト 2選【脱ストレス】
「いつでも転職できる」という、心の余裕は自分をラクにします。
✔︎ なるべく”いま”動く
理想をいえば転職の準備は、状況が悪化している時期ではなく、 普段から進めておくことを強くオススメします。
なぜなら「自分の価値」を知ることができるからです。自分の給料と周りの相場を比較することで、給料の交渉や働くモチベーションにつながります。
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※ 更新情報 (2021年1月31日):転職するとお祝い金がもらえます
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求人サイトの詳しい情報は【失敗しない転職】歯科衛生士向けの求人サイトを3種類比較した【おすすめは全部】で解説しています。
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【脱:合わない院長】「ならなきゃよかった」より「辞めてよかった」を大切に
今回の記事をまとめます。
歯科衛生士というお仕事は、世の中のためになっている貴重な仕事です。
合わない職場で働き続けると「歯科衛生士になんかならなきゃよかった」と全てを否定したくなってしまいます。そうなる前に「やめてよかった」と思える自分でいて欲しいと思います。
何事もそうですが、そのためにはまず動いてみないと何も始まりません 。歯科医院の数は日本に7万件もあります。 今の病院が最高だ、なんてことはないはずです。
あなたに「合った」職場を探すために、試行錯誤しつつ改善しましょう。
まずは定期的に求人サイトを確認する時間だけでも作ってみてください。 歯科衛生士向けの求人サイトは一度登録してしまえば、後はメールを確認しつつ興味ある病院に応募するだけです。
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今回は以上です。
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※ 記事で紹介した「退職」についての記事
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