【注意点あり】新卒の歯科衛生士が円満退職する方法【辞める手順】
スムーズに退職する方法を知りたい新卒の歯科衛生士さんへ。
・新卒の歯科衛生士だけど、いまの病院を辞めたい
・スムーズに退職する方法を知りたいな
・気をつけることがあれば教えてほしい
本記事ではこういった疑問にこたえます。
■ 本記事の内容
この記事を書いている私は歯科医師です。高齢者歯科を専門にしていて、複数の病院と関わっています。
いままで100人以上の歯科衛生士さんと仕事をしてきました。新卒で仕事をやめてしまった歯科衛生士さんと仕事をする機会もあります。
この環境から語ります。1分ほどで読みおわります。
普段はツイッターで医療と介護の情報を発信しています。記事の信頼性の担保になると嬉しいです。
高齢者にかかわる仕事をしていると「楽しみは老後にとっておこう」みたいな考えはけっこう危険だと感じる。
— しろたぬ@モグモグごっくん (@shirotanu_dds) November 14, 2020
目が弱くなると読書やゲームは疲れるし、足腰が悪いと遠出も難しい。今やりたいこと、今しか体験できないことはすぐにでも計画するべき。それに、ヒマな老後が存在する保証なんてどこにもない
『高齢者にかかわる仕事をしていると「楽しみは老後にとっておこう」みたいな考えはけっこう危険だと感じる。
目が弱くなると読書やゲームは疲れるし、足腰が悪いと遠出も難しい。今やりたいこと、今しか体験できないことはすぐにでも計画するべき。それに、ヒマな老後が存在する保証なんてどこにもない』
新卒の歯科衛生士が円満退職する方法【辞める手順】
下記の通りです。
①:雇用契約書、就業規則の確認
②:退職の意志を伝える
③:業務の引き継ぎ
①:雇用契約書、就業規則の確認
まずやるべきことはこれです。
雇用契約書や就業規則には退職の規定が記載されています。
何日前に告知する、といった文章が見つかると思います。それに準じて退職時期の設定をしましょう。
とはいえ、法律上は14日前の告知で辞めることができるので、そこで押して通して問題ありません。
✔︎ そんなものは存在しない場合
歯科医院によっては雇用契約書や就業規則が存在しないことがあります。その場合でも14日前の告知で辞めることができます。
というより今どき、雇用契約書や就業規則がない病院はやばいです。ブラックの匂いが漂います。
②:退職の意志を伝える
責任者に退職の意志を伝えましょう。意志を伝えることで、退職の意向を伝えると同時に、合意を得ることができるからです。
伝える内容としては「一身上の都合」で問題ありません。以前、私が退職した時は「一身上の都合」と「すいません」しか言わなかった記憶があります。
✔︎ 勇気が必要
退職を伝えるには勇気が必要です。特に責任感の強い人や優しい人にとってはなかなかハードルが高いです。
具体的な伝え方や勇気の出し方は【給料は?退職理由は?】歯科衛生士が試用期間中に辞める方法【前向き】で解説しているので参考にしてください。
ひきとめを受ける可能性があるので、その対策はこちら【辞めさせてくれない...】歯科衛生士が引き止めを振り切る2つの方法をどうぞ。
③:引き継ぎ
退職が決まったら、同僚にその旨を伝えつつ業務の引継ぎを行います。
立つ鳥跡を濁さず。
とはいえ、新卒の歯科衛生士の場合は業務自体がまだ少ないので、 引き継ぎ事項も少ないはずです。
税金や保険面の話は【歯科衛生士の退職手順】やるべき手続き完全版【チェックリスト付】で解説しているので参考にしてみてください。
思っているより簡単に手続きが終わります。
✔︎ 信頼できる人への相談はアリ
もし信頼できる同僚がいるのであれば、事前に相談しておくのはありです。客観的な意見をもらえると思います。
歯科衛生士の友人や、親に相談するのもありかと思います。
ここまでが退職への理想な流れではありますが、退職に関してはイレギュラーなことも多いので、気をつける点を説明していきます。
本当にやめて良いのか【新卒で辞める注意点】
本当にやめて良いのか、もう一度自問自答してみるのはおすすめです。
一時期の感情ではないか?
今のやめたい気持ちが一時期の感情で気ではないのか確認してみてください。
【辞めたい】新卒の歯科衛生士が退職するメリット・デメリット【3つ】で詳しく解説していますが、 新卒の歯科衛生士が辞めるにはデメリットもあります。
✔︎ 新卒の歯科衛生士が退職するデメリット
デメリット ①:次の就職が難しくなることがある
デメリット ②:逃げ癖がつきやすい
デメリット ③:給料がなくなる
これらの条件より、辞めたい気持ちの方が上回っているかを確認しましょう。
すぐにでもやめたい場合
反対に、すぐに辞めた過ぎて仕方ないという人もいると思います。
もう1ヶ月も待てない、2週間も耐えられない、もう精神的身体的に限界な場合です。
この場合は「退職代行」を使うと即日に辞めることができます。
裏技的なやり方ですが、今この瞬間から一切病院と関わらずに退職手続きまで完了することができます。
>>参考:【まずは無料相談】歯科衛生士におすすめの退職代行3社【比較あり】
自分の健康が脅かされていると感じる人はぜひどうぞ。
辞めたあとのことを考える
辞めた後のことを考えてみましょう。
当たり前ですが歯科衛生士を辞めた後の選択肢は以下の2つ。
・歯科衛生士を続けるのか、続けないのか
サクッと解説していきます。
やるかやらないか
新卒の歯科衛生士が3ヶ月以内に離職する確率は30%と言われています。しかもそのうちの75%は1ヶ月で退職します。
歯科衛生士はやりがいのある仕事でもあり、過酷な仕事でもあります。
そのため「休む」という選択肢はありだと思います。
なぜなら 歯科衛生士の資格を持つ限りいつでも復職できるからです。
ただ、お金は手元に50万くらいはほしいところではあります。
>>参考:【初任給】新卒の歯科衛生士の給料・手取りを解説します【転職はアリ】
歯科衛生士を続けるなら
歯科衛生士を続けるなら、当たり前ですが転職活動する必要があります。
病院によってはすぐ辞める人とみられる、反面、のびしろがあるとみてくれる病院もあります。
今は事前に院長の性格やスタッフ間の人間関係を知ることができる求人サイトもあるので、自分に合った病院を見つけやすくなっています。
ここら辺は新卒なのに仕事をやめた。そんな歯科衛生士が使うべき求人サイト2選で詳しく解説しています。
余裕があるなら、転職活動は退職活動と同時にやっておきたいです。求人サイトを眺めるだけでも未来が変わります。
円満な退職は大事だけど、自分の健康が一番大事
今回は「新卒の歯科衛生士がスムーズに退職する方法」を紹介してきました。
円満な退職は目指すものであって、強制されるものではありません。
なぜなら、自分が円満に退職したくても向こうがごねてモメる場合があるからです。
「他人は変えられない」ということを念頭において、状況に応じたやり方で退職を目指しましょう。
繰り返しですが、一番大事なことは自分の心と身体の健康です。退職を考えなくて良い病院で働くことが、人生の質を上げることは間違いありません。
そこを目指しつつ一歩一歩進んでいきましょう。 今回は以上です。
>>参考:新卒なのに仕事をやめた。そんな歯科衛生士が使うべき求人サイト2選
>>参考:【歯科衛生士の退職手順】やるべき手続き完全版【チェックリスト付】
>>参考:限界:人間関係に疲れきった歯科衛生士が良質な職場をみつける方法 3つ